「CTRってよく聞くけどわからない」
「CTRが高いとどうなるの?どうすればCTR高くなるの?」
Web業界などに転職して間もない頃は、専門用語の知識が乏しく理解が追いつかないことが多いでしょう。
今回は、そういったWeb業界初心者向けに、CTRについて深掘りしていきたいと思います。
CTRを改善するためのポイントや、CTRが上がるとどのような効果があるのか、そしてCTRアップの成功事例などを解説していきます。
ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
目次
CTRとは
では、そもそもCTRとはどのような意味なのでしょうか?
CTRとは、Click Through Rateの略称で、日本語訳するとクリック率という意味です。
具体的に言うと、ユーザーが見る画面に表示されるコンテンツが、表示された回数のうち、どれくらいクリックしてもらえたかという割合を示しています。
たとえば、自社のWebサイトへ誘導する際の広告を制作するときに、ユーザーがどのような広告ならクリックするかという参考にする際に、CTRは有効です。
表示回数のうち多くクリックされればされるほど、ユーザーにとって興味を感じさせやすい広告のため、クリエイティブが優れているということになります。
SEOのクリック率
ここまでCTRの意味について解説してきました。
それではSEOのクリック率はどのくらいなのでしょうか?
Google検索において、検索結果の表示順が上位なほどCTRが高い傾向にあります。
PCの検索結果において、SEO1位の平均CTRが35%、2位が16.5%、3位が9.8%で10位から20位までは1〜2%で推移しています。
この結果からわかることとしては、SEO検索結果においてCTRを上げるには、表示順位をどれほど上げられるかが重要ということです。
広告のクリック率
続いて、広告のクリック率について紹介していきましょう。
広告のクリック率は、媒体や使用するデバイスによって平均CTRが大きく異なります。
たとえばFacebook広告の平均CTRは約1.2%、Googleのモバイル広告の平均CTRは約4.3%、Googleのデスクトップ広告の平均CTRは0.8%となっています。
リスティング広告はPCで4.1%、モバイルで4.5%と多少高い傾向があります。
クリック率改善のための5つのポイント
ここまでSEOと広告のクリック率について紹介してきました。
それでは、クリック率改善のポイントはどのようなものがあるのでしょうか?
下記の5つ項目に分けて解説していきます。
適切なキーワードを使用しているか
まずは、適切なキーワード選定ができているかどうかというポイントです。
リスティング広告などでは、選択するキーワードによって大きく効果が変わります。
たとえば、キーワードを選び間違えると訴求ポイントがずれてしまったり、広告の品質が下がったり、さらにクリック率も下がったりと良いことはないでしょう。
キーワードプランナーなどのツールを使って、キーワードがマッチしているのかどうかをきちんとチェックする必要があります。
考え方の基本としては、ユーザーがどのような情報を知りたいか、どういったニーズがあるかというユーザー目線を忘れないことです。
自分がユーザーだったら、どういう広告を思わずクリックしてしまうかということを考えながら、キーワードを設定していきましょう。
ターゲット層は適切か
続いては、ターゲット層が適切かどうかです。
ターゲットというのは、性別、年齢だけではなく、地域、職業、家族構成などさまざまな区分によって仕分けることができます。
そして、ターゲット設定を間違えるとせっかく素晴らしい広告を制作してもクリックされることは少なくなってしまうでしょう。
たとえば、20代男性に訴求するべきひげ脱毛の広告を、60代女性をターゲット設定したらクリックしてもらえる確率は下がるはずです
よって、ターゲット設定を間違えることなく、広告を表示することが重要になります。
中身がある内容になっているか
コンテンツが、ユーザーが思わず納得してしまう内容になっているかということも重要です。
商品やサービスの素晴らしさを伝えることが大事ですが、売り手の目線だけで考えてはいけません。
しっかりとユーザーの目線に立って、自分がどのようなコンテンツならクリックしてしまうかを考えることが大切です。
そのためには、薄っぺらい中身ではなく、読んだら思わずユーザーが納得してしまう内容になっていることが大切です。
「○○年以上の販売実績あり!」と長く売れているアピールをしたり、「史上最短で○○個完売!」と売り上げたスピードを強調するのもよいでしょう。
ユーザーが思わず見てみたくなるコンテンツを制作することが、CTRを改善するために必要です。
適切に訴求ができているか
適切なポイントを訴求できているかということも大事です。
ユーザーの求めるニーズと、自社が押し出したい訴求ポイントが一致していないとCTRは改善されません。
ユーザーの感じている不安や不満を解決するための、商品・サービスを提供することが使命です。
まして初めて見る商品やサービスのことを、ユーザーはいきなり信用しません。
だからこそ、比較検討しているユーザーの背中を押してあげることが必要なのです。
「○○に悩んでいるあなただけにおすすめ」「満足していない人はいません」といった文言でユーザーの気持ちを引き立ててクリックしてもらうことが大切です。
h3 ユーザーに行動を促しているか
最後は、ユーザーが次にとるべきアクションへと誘導する内容になっているかどうかです。
クリックして商品を購入してもらうためには、ユーザーの心を動かさなくてはなりません。
比較検討するユーザーに対して、他社ではなく自社でしかできない強みをアピールしたり、今すぐに購入したほうがお得だということをアピールしたりすることが求められるでしょう。
ユーザーに考えさせることなく、次にどのようなステップを踏むべきか、指南してあげるイメージで、導線を設計していきましょう。
クリック率を上げることの効果
ここまで、CTRを改善する5つのポイントを解説してきました。
続いて、クリック率を上げることの効果について見ていきましょう。
クリック率が上がることによる効果として、CVR(コンバージョン率)がアップすることがあげられます。
広告の質が良いと表示回数も増えるだけでなく、閲覧するユーザー数も増えるでしょう。
そして、新規顧客を開拓することにも役立ちますし、顧客の情報も得やすくなり、新しい広告を制作するときに重要なソースになります。
そして、コンバージョン率が上がることで、当然売り上げも上がり、非常に企業として良い経営をすることにつながるのです。
そして利益が給与に反映されて、従業員は経済的にうるおい、仕事に精を出すことができるという好循環が生まれるでしょう。
だからこそ、まず最初の一歩であるCTRを改善して、クリック率を上げることが大切なのです。
クリック率改善の成功事例
ここでは、クリック率が向上した事例を見ていきましょう。
まずは、交通・運輸業の企業のメルマガのクリック率が向上した事例を紹介していきます。
当初、メルマガは内容が長いほうが良いと考えていたのですが、ABテストをした結果、メルマガの内容が短いほうがクリック率が0.2%も高くなったのです。
また、同様の交通・運輸業の企業のメルマガのイラストを写真に変更したところ、クリック率が0.02%と微差ではありますが、向上しました。
さらに同社は、メルマガに添付する写真を人物なしの写真から人物ありの写真に変更したことで、クリック率が0.04%も向上したとのことです。
このように、%は小さく感じますが、一日に50,000通送信するメルマガとなれば、クリック率が0.04%向上しただけで2,000通もクリックされることになります。
よって、小さな差だから気にしないのではなく、小さな差だからこそ、とことん追求していくことが必要なのです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、Web業界初心者向けに、CTRの意味、CTRを改善するための5つのポイントやCTRが上がるとどのような効果があるのか、そしてCTR改善の成功事例などを解説してきました。
クリック率を上げることで、企業の売り上げが上がっていきます。
そのために、日々の分析を欠かさず、CTRを改善させていきましょう。